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機動防御戦 について 2 years ago
-こまあぷトップバッターとしてのイメージ観-

こまあぷ「ガザラの戦い」のイギリス軍AIに採用したものが「機動防御戦」である。
東部戦線のドイツ軍とばかりに、イギリス軍が後退戦を展開し「防御線」を引き直す。
その防御線の後方へ「機動予備」を置き、ドイツ軍に当たるというものである。
もちろん元ゲームの出来が良いからではあるが、ガザラの評価が得られた一因は、この動きだと考える。

北アフリカのゲームは、面白いテーマであるにも関わらず、売り難いコンテンツである。
全体的に見ればシーソーゲームが続き、あの時の「if」で戦局が大きく変わるだろう。
だが、馴染みの薄い地名であったり、補給に苦しんだりと、遊び難いゲームとなってしまう。
更に最大のキャラである兵器が鹵獲兵器である等、感情移入が難しいテーマとも言える。

そうした難しいテーマをトップバッターに持ってきた。
だからこそ、サイフォンでやる付加価値として「機動防御戦」の概念を取り入れたのだ。

-そもそも機動防御戦とは-

独ソ戦で行う機動防御戦の多くは、ドイツ軍が後方へ配置された装甲部隊の支援を防御戦部隊が受ける。
もしくは、同一師団効果を得たドイツ軍防御部隊が、防御線で優位に展開する。

ここでの防御線とは、敵の攻撃を吸収する戦線を言う。
防御線で敵の攻撃を吸収し、敵が打撃力を失ったところで後方予備で反撃を行う。
つまり防御戦とは反撃する為の準備行動であり、決して攻められるだけのものではない。

敵の打撃力を減衰させるには、敵の攻撃を受けつつ後退し、包囲の準備を整える。
そうして敵を包囲し、後方予備でたたみ掛けるのである。

こうした戦術は地味ではあるが、弱者が強者に勝つ戦法として確立されたものだ。
この概念をこまあぷへ持ち込んだのが「ガザラの戦い」であった。

-機動防御戦の例と疑念の声-

機動防御戦が有名な戦いは、デミヤンスクの「凍結戦線」や、スターリングラードの「冬の嵐作戦」がある。
共に少数のドイツ軍が、ソ連軍の侵攻を食い止めた作戦である。

今回、北アフリカ戦として、しかもイギリス軍にこの言葉を適用させた。
当然ながら疑問の声も出たが、ゲームの面白さを伝えるには「機動防御戦」しかないとした。

疑問の理由は、イギリス軍の方が数が多いのと、そもそも攻撃側がドイツ軍てある点である。
通常、数が少ない方が防御側となる。しかもこの言葉は、ドイツ側で用いる事が多い。
しかし「ガザラの戦い」では、数が多いがイギリス軍であり、そのイギリス軍に適用している。
こうした点が疑問点となった。

-サイフォンスピリッツとして-

こうした動きを行うAIを「サイフォンスピリッツ」と名づけた。
元々が独ソ戦用のAIとして考案していたものなので、北アフリカで用いるのは難しく無かった。

名称に関してはダサイという声が大半であったが、それらを無視する形で採用した。
それ以上に、シリーズとして立ち上げ、対戦ツールからゲームへ進化するのに必要だと感じたからだ。
こうしてウォーゲームの醍醐味のひとつである「機動防御戦」をガザラで表現できた。

また「防御(ライン)」と似た言葉に「防衛(ライン・拠点)」がある。
これらの使い分けは、特に第二戦線が発生する場合等で活用する事となる。
前者は上記の通り、敵の攻撃を減衰させる戦法である。反撃の準備でもある。
後者は、敵の攻撃を受けないだけの戦力を配置する事と定義する。
こちらの概念は、次の「空母決戦1942」で表現する事とした。

2014年8月10日、こまあぷはミニゲームながらも、何かしらテーマを以って展開したいと思う。



関連リンク
こまあぷ公式サイト
ガザラの戦い公式サイト
空母決戦1942公式サイト


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