Si-phon Game Club (SGC)Simulation Game & Column (SGC-シミュレーションゲームとコラム-)

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作戦級PCゲーム『空母決戦』 とは 10 years ago
-かつての花形ジャンル-

かつてシミュレーションゲームという、花形ジャンルが存在し≪大人のホビーとして≫一世を風靡した。
それは映画や小説の様に、ただ決められたストーリーをなぞるだけでなく、模型の様に眺めるだけでもなく、
自分の思いを描ける≪歴史のifへ自身を叩きつける≫事かできた。
子供の頃、映画や模型の中であった世界が、自身が下す判断により、結果を得る事ができる世界。
その世界に「夢」を膨らませ、「ロマン」を感じる事ができた。

まずは「紙とサイコロ」で遊べるゲームが国内でも登場し、その世界を≪共有できる仲間らと≫熱狂できた。
ボードゲームのウォーシミュレーションゲームである。
輸入ものに始まり、ルールの翻訳がなされ、国内で作られたものも登場する。
ネックはその仲間を探す事であり、共通のルールを認識し合う事であった。
この熱狂できるホビーの中で、一番ネックになっていた所を、簡単に取り払ってくれたのがコンピューターである。

-そしてブームは訪れる-

時代と共にコンピューターの性能も上がり、その表現能力も拡大し、ブームの到来と共にユーザーも増える。
すると、次第にユーザー間でも求める価値観の違いも発生する。
そうして求められたゲームが、次から次へと登場した。

-何故ブームは去るのか-

熱狂と共に、より高度なホビーへ進化するシミュレーションゲーム。
しかしながらその先に待っているのは、ユーザーへ対する、より高度な知識や能力の要求であった。
人間、成長と共に生活のリズムも変化すれば、価値観も変化していく。
高度なホビーの進化へ対し、全てのユーザーも進化し、ついて行けるハズもない。
その後にもたらされるのは≪ついて行けるユーザーだけが残る≫縮小された市場である。
そうして勝手ながら、供給者は次第に去っていく。

-ファンは居なくなったのか-

冷戦終焉より久しく、ミリタリーに興味ある若者が減っているのは、確かである。
だが、かつてのファンは居なくなったのであろうか。
否、自分が遊べるゲームが無くなっただけで、ゲームを行わなくなっているだけで、ファンは確実に存在する。
彼らにはゲームを止めてしまった理由があり、その主たる理由≪面倒だ≫を見つめなおす事は出来ないだろうか。
その為に世の流れに逆行し、作戦級と位置付け、プレイヤーの立場を司令官と割り切って絞り、登場させたのが、
作戦級ゲーム『空母決戦』だった。


-君の下した決断が、空と海を制する-

空母決戦』を最初にリリースした時のコピーである。コンセプトは「興味あるユーザーが最後まで遊べるゲーム」。
かつての子供も青年も、今では立派な社会人として、家族の柱として、社会生活の一翼を担っているであろう。
その結果、自分だけの時間は少なくなっている場合が多い。
詰まる所、悲しくも自由に使える時間は限られており、その時間内で「自分の楽しみ」を費やさなければならない。
今回は、そこへ≪コンセプトを≫集中した。

-目指したのは「俺が南雲なら」-

特にミッドウェー海戦は、映画、小説、解説本、等など、昔から様々な情報に溢れている。
当然ながら、戦史に興味を持つ日本人なら、あの戦いにおいて≪自分の指揮で勝ちたいと≫願うだろう。
更に進んだ願望として、珊瑚海で勝ったミッドウェーは?ミッドウェーで負けなかった南方作戦は?
その様な思いは、極々普通である。
空母を集中運用し、その威力を世界へ認めさせた戦力≪日本機動部隊≫を率いる魅力。
索敵、情報の判断、兵装の換装、攻撃隊への願い、上空直援隊の活躍、空母戦の魅力を味わえるゲームとして、
ルールも削るのではなく、絞り込んで設計した。

-蒼き地平線の彼方へ、君の決断を解き放て-

空母決戦Ver2.0』シリーズをリリースした時のコピーである。
空母戦に興味がある方々が≪大人のホビーとして≫手にしてくれる事を願い、機能を更に進化させ、世に放った。

-プレイ結果が、戦史を刻み続ける-

また、もう少し時間が取れる人のため、先の連続性の願望を持たせた『キャンペーンシナリオキット』も用意した。
大鳳や信濃、烈風や流星、史実で活躍の場のなかったこれらの兵器に対して、光が当たるチャンスを与えてみた。
これにて新たな太平洋戦史を刻んで欲しいと願う。

2010/05/11、デザイナーズノートに代えて。