Si-phon Game Club (SGC)Simulation Game & Column (SGC-シミュレーションゲームとコラム-)

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『Si-phon Board Game』 とは 7 years ago
-タブレットの普及とアナログへの回帰-

Si-phonNewSと共に発表した『Si-phonBoardGame』であるが、デジタルからの撤退を意味するのではない。
もともとシミュレーションゲームのブームは、アナログゲームからであった。
それがパーソナルコンピューターの普及と共に、対戦相手と場所、ルールの問題をクリアしたデジタルへ移った。

だが、そのデジタルも次第にデジタルゲームとしての流れが成熟すると、その後は対応できるユーザーが減っていく。
重厚長大型ゲームへ対し、多くのファンは興味を抱く。だが同時に、遊べないというジレンマも蓄積される。
そうして縮小を続けるデジタル市場を後目に、アナログはこれ迄以上の縮小もなく、脈々と進化を続けてきた。

ここで、デジタルの環境に変化が訪れる。
OSのモデルチェンジに難航するWindowsとは別に、媒体としてタブレット型端末が普及するのである。
コンピュータも携帯電話も、タッチパネル型の端末が普及する。

当然、そうした端末での操作系は、直接手で触る事で操作され、アプリも同様に操作される。
この直接手で触れて操作するという所へ、アナログゲームとの接点を感じた訳である。
そうして、ここでのアプリ展開には、アナログでの経験であったり、感覚が必要だと感じる事となってのである。

-日本人の感覚として-

ここで話しは反れるが、個人的な感覚として、あのタブレット端末は日本で流行るとは思えなかった。
それは、日本には「箸の文化」もあってか、子供の頃から直接手で触る事を下品だと教えられ育つ。
そうした環境もあるのか分らないが、画面へ指紋の跡が付く事を嫌う人も多い。

これらの事が、日本で流行るのは難しいと思って板いた所であった。
日本人にとって、あの感覚は馴染めないと感じていたのである。
だがこの予想に反し、わずか数年で急速に普及した。

-シミュレーションゲームの生き残り方-

生き残り方と言っても、この趣味が絶滅する事はないだろう。
現在でも、重厚長大なゲームがプレイできるヘビーユーザーは、それで楽しめている。
クリックする事で数値を高めたり面積を広げ、相手を殲滅する爽快感へ楽しみのポイントがあれは、それで楽しめる。
また歴史の再現性や可能性など、一種の映画や書物の延長としての楽しみ方もある。
更にアナログな世界で、対戦する事への達成感を持つ方もいる。

こうして「住み分けされた世界」が確立している以上、簡単に絶滅することはない。
なので言い方を変えるならば、これはSi-phonとしての生き残り方である。

まず、世代交代さえも進まないWindowsに頼りきった展開は、かなり難しいと言わざるを得ない。
いくら新しいOSが新しい機能を付加しても、従来のユーザーの方が多い限り、メーカーは無視できないからだ。
だから、新しい機能は何時までも使えないし、新しいOSでも古い機能を使い続けるしかない。
しかもサポートするOSだけは、凄い勢いで増殖していく。
だがこれは、従来のサポートを打ち切るという訳ではない。これまで出してきた製品のサポートは当然続けていく。

今後の展開として、タブレット型端末は無視できないという事と、その為にアナログの手法は重要である。
なので、タブレット型端末の準備としてアナログでの展開を行う事とした。
これはゲームをやっているチームで、昨年より研究を続けてきた結果でもある。
当然ながらゲームをやらないと、いくら意見を出し合っても、それはユーザーの為になる事は少ないだろう。

このチームは、ムック『ゲーム視点から見た空母の戦い~空母決戦と日本機動部隊~』のチームの一部でもある。
これよりもう一度、シミュレーションゲームの面白さの原点とは何なのか、この事を問い直しスタートを切るのである。
それができないと、タブレットへの参入は難しいだろう、という事である。

-このシリーズでの展開の意義-

まずは、アナログゲームのタイトルは、これから続けて出していく。
当面、ジャンルは色々あれど、スタイルとしては「ソリティアゲームが主体」となるだろう。
最初のタイトル『信玄上洛~武田の御旗を打ち立てよ~』は、対戦も可能しているソリティアゲームである。

次に、こうして出されたアナログゲームのタブレットゲーム化も進めていきたい。
その為のソリティアシステムでもある。
当然ながら、アナログ業界の大御所、コマンドマガジン、ゲームジャーナルとの差別化でもある。
後発メーカーが、同じ土俵で勝負をかけても勝てる見込みもなければ、ユーザーも喜ばないであろう。

新規で参入するなら、何か違った試みが大切である。
その事が業界全体としても、ユーザー側も喜んでくれるのではないだろうか。
シリーズの発表から時間が経ってしまったが、これを以ってこのシリーズの意義とご説明とする。

2011年10月30日、新たなシリーズ展開にて、業界を活性化していく担い手の一角を演じる事を誓う。


関連リンク
サイフォンボードゲーム公式サイト
信玄上洛公式サイト