嘆きの王冠に登場するポーフォート一族まとめ

ボーフォート一族とは
初代ランカスター公ジョンオブゴーントの庶子の一族で
ヘンリー4世の異母弟にあたる人々です
つまりヘンリー5世とその兄弟からすると叔父
ヘンリー6世からすると大叔父にあたります
彼らは傍系とは言え要職についていましたので
嘆きの王冠シリーズでも重要な人物となります
主なボーフォート家(親はジョンオブゴーント)の人物は
 ヘンリー(ウィンチェスター司教/枢機卿/大法官)
 トマス(エクセター公)
 ジョン(サマセット公)
 その妹(夫がウェストモーラント伯)
ヘンリーは作中でも司教として登場し
仲の悪いハンフリー(ヘンリー5世の弟)を貶める役として
トマス=エクセター公は武闘派貴族として登場
ヘンリー5世と共にフランスに赴いた関係から
兄ヘンリー側につくかハンフリーやヨーク公側(主戦派)
につくかで悩むキャラとされています
分かり難いのはサマセット公ジョン
最初に登場する時期からするとこの人物なのですが
最後に死ぬシーンは息子の時代です
更に差フォーク公ウィリアムドゥラポールという人物の所業も
サマセット公の所業として描かれています
一応ながらサマセット公ジョンの子供たちは以下のふたり
 ジョン(ジョンの息子)
 エドムンド(恐らくヨーク公のライバルとされる人物)
つまり親子二代3名のサマセット公が一人として描かれてます
最後に「ヘンリー5世」で登場する
ウェストモーラント伯なる貴族は
ボーフォート一家の妹と婚姻関係にあり
後のキングメーカー・ウォリック伯の祖父にあたる人物です
似た様な関係で更に後のキングメーカー・バッキンガム公も
同じ様に女系でボーフォート家とつながっています
こうしたランカスター傍系のボーフォード一家でしたが
(元々庶子という事で王位継承権もない一族)
プランタジネット主流の男系家系が途絶える中
次第に存在感を高めランカスター家を継ぐ継承権を持つ事で
更に傍系のヘンリー7世が王位を得る事となりました

ばら戦争期の対立構図

二年ほどにも書きましたものをやや修正
もやもやしていた箇所を一定まとめました
一般的にはランカスターとヨークの王位争いとされ
広義ではリチャード2世の王位剥奪からとされる
薔薇戦争と呼ばれる英国史ですが
前者に関してはシェークスピア史劇のイメージが強く
後者は歴史学から生じた考えだと言えます
前者のイメージが中々拭えないのは
ランカスターとヨークの権力争いとした方が
物語としての対立軸がわかり易く
中世の世界観というファクターを外して
近世の世界観で綴られた物語が現代人に馴染むという
日本でいう源平や関ヶ原と似た構図と言えるからです
源平時代は源氏と平家の戦いだったとされますが
歴史学的には後白河と反後白河の戦いの中で
武力抗争の担当者がコロコロと入れ替わっていきます
また関ヶ原は豊臣と徳川の戦いとされていますが
歴史学的には豊臣政権内の内紛とだったされており
薔薇戦争史もこれに似た話です
まずプランタジネット朝最後の王リチャード2世は
内乱に乗じて蜂起した従兄弟ヘンリー4世に王位を奪われます
ここにランカスター朝が始まりますが内乱は収まりません
そして英国の内乱はヘンリー5世の時代に一応の終息を見せ
国内の不満を反らすためにヘンリーはフランスへ侵攻しました
この侵攻戦でヘンリー5世は勝利したものの若くして崩御
イギリスは内乱の時代へ逆戻りします
新たな対立はヘンリー5世の弟と護国卿ハンフリーと
ヘンリー4世の弟である枢機卿ヘンリーポーフォートとの対立
共に近い年に亡くなるのですが
その結果ランカスター傍系のサマセット公が実権を持ち
ランカスター公爵家の傍系よりは
プランタジネット直系であるヨーク公爵家が継承権が高い
という論法でランカスター家とヨーク家の対立に移っていきます
こうして生まれたヨーク朝もリチャード3世の時代になると
再び内乱の時代へ逆戻り
勝利したのはランカスター傍系ボーフォード家の
女系での継承者であるテューダー家のヘンリー7世でした
彼は自身が持つ出自の怪しさを打ち消す為
ヨーク家の女性(エドワード4世の娘)と結婚する事で
その子はプランタジネットの正統な継承権を持つ事としました
(その子がヘンリー8世となります)

嘆きの王冠に登場するヨーク公まとめ

BBCの嘆きの王冠シリーズに登場するヨーク公ですが
全部で4人が登場するものの
歴史との矛盾もあってわかり難くなっています
まず一人目ですがエドワード3世の子エドマンドが
「リチャード2世」にて登場します
 黒太子エドワード(子がリチャード2世)
 ランカスター公ジョン(子がヘンリー4世)
 ヨーク公エドマンド(孫がエドワード4世/リチャード3世)
ここで登場するヨーク公の子オマール公の一人息子設定が
後の展開をわかり難くしています
実際にはヨーク公には2人の息子がいたとされ
 ヨーク公(ケンブリッジ伯/オマール公)エドワード
 ケンブリッジ伯リチャード
後に反乱を起こそうとするのは次男のケンブリッジ伯ですが
これを一人息子のオマール公に仕立てている点が厄介
続く「ヘンリー4世」「ヘンリー5世」でも
この反乱の話は出てくるのですが「ヘンリー5世」で
前衛を買って出るヨーク公はヨーク公エドムンドの長男のはず
(これが二人目のヨーク公)
次男のケンブリッジ伯と同一人物とされている前作との矛盾が
いろいろと誤解を招いていきます
更に三人目のヨーク公は後に王位継承者となる
 ヨーク公リチャードプランタジネット
この人はケンブリッジ伯リチャードの子なのですが
叔父(父方でなく母方の叔父かも)が謀反人という事にされてて
「リチャード2世」の設定と「ヘンリー5世」の設定との矛盾を
ずっと引きずったまま「ヘンリー6世」の設定にされています
最後にその孫の
 ヨーク公リチャード(エドワード4世の子)
が最後「リチャード3世」に子供役として登場します
彼がリチャード3世・ヘンリー7世のどちらに殺されるのかは
物語の作りとしてどちらでも良いと思いますが
最初の二人の息子を一人に集約させておいて
続くタイトルでは二人の子が存在していたという矛盾が
話の流れを非常にわかり難くしていますので
この点を踏まえて鑑賞するとスッキリするかと思います

2018年盆休のご案内

新着情報の通りですが
今年は8月15日をお休みします
例年もう少し長いのですが
今年は先日(9日)より市内の渋滞がひどくて
(国連の事務長が来ていたとかが理由みたいです)
連日業務に支障が出ている為
盆休は15日のみとしております
平年ですと原爆投下の日の慰霊式典が終われば
交通状況は通常に戻るのですが
今年は長引いて困っています
来年は元に戻ってほしいところ
なお通販も同様に出荷できませんのと
アマゾン様の販売分で質問を受けた場合
24時間以内の返答を強要されておりますものの
申し訳ございませんが返答できないかと思います
こちらは地元慣習を優先させていただきます

サイフォンボードゲーム研究会(2018/08/11)

改修中のこまあぷ/ソロアプエンジンが
一定の進展を見せたので次のステップとして
AI実装の設計をつめていく必要があります
この中で多少問題となっているので
ルール上のバク対策
そのひとつが戦闘後前進で勝利ポイントを奪取可能
その為防御側は勝利ポイントで防御できないという
30年以上前から存在する問題です
例えば有名なものがドイツ戦車軍団のエルアラメインで
マップ中央のイギリス軍高地陣地がこれに当たります
 陣地なのに陣地ヘクスで守ったら負け?
みたいな奇妙な現象が生じてしまいます
以前(数年前)中黒さんと対戦させていただいた時も
計三戦ほど試させていただきましたが
ドイツ軍を担当しても
イギリス軍が陣地の外で守られたら負け
逆にイギリス軍を担当しても
陣地で守ったら負けという現象は打開できませんでした
後者の場合はイギリス軍でイタリア軍戦線を突破する為
予備戦力を最大限引き抜く事を試みた事から
高地(勝利条件)側の戦線が薄かった事もありますが
結果は変わらなかったと思います
対人戦時はあまりきにならない問題ですが
対COM戦(ソロプレイ)となると
ほぼ必ず「仕様のバグです」系の報告が届くと思われます
なのでこの判別をどちらに寄せるかを迷っています
ともあれモノが動かないとどうにも先に進めませんので
早く動作版に持ち込めるように努めます

システムフローを再設計(つづき)

先月より仕切り直しとなった
ソロアプエンジンの改修作業ですが
約ひと月ぶりに確認会議となりました
現在イベントなしでソロプレイが動く程度ですが
次の作業の目安ができましたので
その打ち合わせを行いました
イベントが入ればキャンペーン作業か
AIの組み込みに入りたいと考えています

実に残念なIoT説明会

自分か出張中の7日(月)に
商工会主催でIoT助成の説明会が催され
代わりに係長に行ってもらったのですが
その内容はというと
どこぞのセキュリティソフトの営業だったとかで
説明の内容も実に乏しく
いびきかいて寝てるオッサン多数の残念なもの
という報告を受けました
新聞記事でも取り上げられてて期待してましたが
まぁこの手の説明会の半分以上はこんなもの
もう少し下調べしておくべきでしたと後悔

AIvs教科書が読めない子供たち

書店に行くと目立った場所に置かれているこの本ですが
人手不足とアジア新興国の若者たちの急伸
そしてAIという存在がクローズアップされた今
こういう見出し本が危機感煽ってきたなぁと感じる次第
既に10年ほど前の段階で
東南アジアの留学生と同世代の日本人学生を比べると
明らかに日本人学生の方が見劣りして見えてましたし
学校教育の制度自体も変化もあり
以前は苦手な科目でも
最低70点取る努力を強いられてましたが
現在は学生数欲しさに好きな科目だけ履修すれば良い
という媚びた学校の仕組みに変わってきているので
 良く言えば好きな事ができる制度
 悪く言えば嫌いな事から逃げられる制度
このような教育を受けて社会に出た子供は
興味ない事に関してはトコトン集中力を出せずにいて
間違っていても自らの間違いを気にしないだとか
間違ったのは指示した方が悪く自分は悪くないだとか
周囲との協調性よりも自己防衛が強く働く子に育ち
ここが矯正されないまま社会に出る子が増えてる
そんな感じがしてます
書の中で3人に1人は数学の質問内容を理解できない
そんな表現をされてますが
他人からの指示を理解できないしたくないという傾向は
年々高まっていると思います
今後は外国人労働者やロボット化が図られそうなので
こうした日本人若者の分析本が流行りそうな感じ

女性管理職の研修会へ参加(つづき)

6月から8月にかけて
係長と主任の二名を研修に出したのですが
(ひとりあたり計四日)
主な目的は深く広くという点でふたつありました
 中間管理職としての知識の習得
 他業種が持つ管理方法の理解
ひとつ目は講義の中で吸収できるものの
ふたつ目は積極的に交流を図らないと難しい要素です
ただどちらかと言うと後者が結構重要でして
ゲーム業界にいると頻繁に直面するのが
 以前はこれで良かったのに何故今回は駄目なのか
という自己防衛的な疑問
内外問わずよく耳にします
通常多くの業種では常に品質を高めた上で
コストは圧縮させていく事を余儀なくされる為
作業方法を変えたり効率化を図る努力をします
会議や勉強会を催すのもこうした対策のひとつです
この努力から逃げる組織はおよそ淘汰され
いずれ組織を維持するのが困難な状態に陥ります
内向的な子が集まりやすい産業では
致し方ない部分も確かにあるものの
だからと言って良いわけでは決してなく
改善する努力ができないのであれば止めたがましです
そんなこんなで参加させた講習会でしたが
道中で大変だけど為になっている会話もあったので
今後も続けていきたいと考えています

2007年と2008年の夏も暑かった

信玄上洛までは頻繁に福岡出張してましたが
この数年は極端に機会が減ってまして
本日は久しぶりに天神まで出張する事になりました
(北九州市へ来てたので福岡市まで足伸ばしました)
とはいってもゲームの仕事ではないのですが
学生時代と20代前半は住んでいた街なので
特に車で来ると帰ってきた感が今でもわいてきます
そして天神の渡辺通りを歩くと
空母決戦作る年の事を思い出します
当時の2007年と2008年の夏もすごく暑くて
地面からくる熱風が凄かった思い出残残ってます
本日もそんな一日になりそう

日本ゲーム製作所

歴史群像見てたら日本ゲーム製作所なる
ゲーム会社の広告が入ってました
代表は元ボーステックにいた方みたいです
一応会社にはしてるみたいなので
今後どうなるのか期待
このご時世
人雇っての展開ならすごいと思う

Androidアプリがいろいろとリジェクト

この数ヶ月の間に
Androidアプリがリジェクトされていました
 信玄上洛
 桶狭間の戦い(初代-AI無し版)
 こまあぷサイコロClassic
などです
対象年齢がそぐわないなどの問題らしいのですが
今となってはどうにもできない問題もあり
この辺りが下位互換のないプラットホームが持つ
宿命かもしれません
取り急ぎですが
こまあぷサイコロClassicは復旧させました

健康診断(更につづき)

5月に健診を受けて6月に結果が届き
7月に再検査を受けて本日再々検査となりました
40代後半になるといろいろとガタが来るものでして
肝臓や腎臓は猶予期間があるものの
眼の症状が深刻で経過検査をする事となりました
これまでも自分の仕事量を調整する為に
引き継がせるものは引き継がせ
障害になる要素は排除していき
止めるものは止めるという方向で
この1~2年ほど進めてきました
なお今進めているシミュレーション路線に関しては
今後もできる限り関わって仕上げる事にします

テューダー朝の誕生から近世へ

リチャード3世との決戦に勝利し
チューダー朝を立てるヘンリー7世ですが
怪しげな出自問題を解消する為に
エドワード4世の娘を王妃とし
その子は女系でもプランタジネット朝を継ぐ事となり
公爵家が持ち合わせていた王位継承順位の問題を解消
また政策も驚くほどヨーク朝のものを引き継ぎます
もともと有力貴族の力を削ぎ王権を強めるという点は
国内を安定化させる為には必要な政策であり
その下の被支配層の力を高める事で国力が高まります
こうして有力貴族の力は削がれ
中産階級(ジェントリ)が育成されていく事となります
そもそもこの地の支配形態は
ケルト人が住んでいた土地に古代ローマ人がやってきました
(公用語としてラテン語が続いたのはこの為です)
ローマ人の後はゲルマン系のアングロ人やサクソン人が来て
王国を立てます(七王国時代)
ここにヴァイキングのデーン人が侵攻するようになりました
その一派のノルマン人が王国を立て(ノルマンコンクェスト)
現在のイングランド王の母体となります(ノルマン朝)
この時やってきた侵略者はそのまま住み着き
土地・住民の支配者として貴族化していきます
薔薇戦争期のパーシー家やネヴィル家もそうした末裔です
この土地・住民の支配層をヨーク朝~テューダー朝にかけて
貴族から王に摩り替えていったわけです
こうして王権が高められ中間の支配層は弱まり
有力貴族の子孫は官僚化していったイングランドは
中世から近世という新しい時代へ進化していきました
ちなみにフランス語が上位言語として続いたのは
ノルマン朝からプランタジネット朝にかけて
フランスの貴族たちが支配層として住み着いた事が大きく
(フランスの王族・貴族との婚姻も続く)
十字軍時代の有名なリチャード1世(獅子心王)は
フランス語しか話せなかったとされます
こうした王朝でしたが
フランスとの百年戦争を再開さしたヘンリー5世は
逆にフランス語をあまり話せず通訳を必要としたとされ
王妃もイングランド人であったエドワード4世に至っては
公用語を英語に変えていきました
こうしてラテン語・フランス語を話せないジェントリ層が
活躍できる土壌が作られ
後の大英帝国の基礎が固められていくわけです

嘆きの王冠・リチャード3世

BBC嘆きの王冠シリーズの最終タイトルが
数年前に死体が工事現場で発見されたリチャード3世
このタイトルに限っては
原作をそこまで読んでないので違和感はありません
これまでに何度か読みかけてはいるのですが
どうしても途中で挫折していました
理由は他タイトルと異なり貴族らしい貴族が登場せず
全ての人物が器の小さい小男っぽく表現されてて
読んでる途中で飽きちゃうってのが理由です
ただBBCのシリーズではきちんと映像化されており
人物の相関関係をそまで考える事なく観れるので
(当時人物も他のタイトルみたいに多くない)
挫折する事なく最後まで鑑賞できました
猜疑心強く短絡的な行動をとるリチャード3世と
賢人っぽいカリスマオーラを発するヘンリー7世とが
対照的なキャラ作りされて描かれています
主語や動詞を端折っているセリフの和訳に
違和感でるシーンがいくつか出ると思いますが
シェークスピア史劇の主旨が巧く表現されています

ヨーク朝が抱えた問題と終焉

子沢山だったランカスター公ジョンやヘンリー4世と異なり
男系相続者が途絶えたクラレンス公爵家と
ヨーク公爵家が一体化しても数に勝る事はできず
その差は年を追って拡がっていきます
そもそもヨーク家はヘンリー4世のクーデター時に
リチャード2世側であった等から処罰を受けており
クラレンス公爵家の相続人も同じように抑圧された事から
血縁関係も女系をたどって増やして行く他ない状況でした
ネヴィル家との接近もこうした血縁関係に基くものです
ところが王位を得たエドワード4世は
早々とウォリック伯(ネヴィル家)との関係を絶ちます
これはヘンリー4世時代にキングメーカーとなった
パーシー家を野放しにした結果
内乱の時代へ入った歴史があったからかもしれません
ともあれエドワード4世治世は比較的平穏な時代となり
ランカスター派の貴族たちとも融和を図っていきましたが
直系の男系有力貴族が少ない事が終焉の一因となります
エドワード4世没後は弟ジョージも他界していた事もあり
残った弟のリチャードが摂政となり後に王となります
(この王がリチャード3世)
彼はまともな政策は多いもののヨーク朝誕生時の功労者や
エドワード4世の側近・縁者を次々と排除していきました
そして王位に就く時の支援者バッキンガム公も排除されます
こうした状況で反乱を起こしたヘンリー7世と対決する訳です
「キングメーカーとして活躍しても早々と片付けられる」
有力貴族たちの思いはこうしたものだったと思われます
なおパーシー家やネヴィル家の有力貴族たちも
リチャード3世側に参陣して決戦をむかえるものの
彼らは動かず裏切る事もせず傍観を決め込みます
結果として傍観する消極的キングメーカーとして
ヨーク朝を絶ちヘンリー7世が王位を得る事を手助けました
危険を伴う一次的な恩賞よりも
現状に近い形で一族を守るという選択を取ったわけです

嘆きの王冠・ヘンリー6世後編

原作と大幅に変わっているBBCのヘンリー6世ですが
登場人物が大幅に端折られている割に
キングメーカー・ウォリック伯の親族は結構登場してます
(叔父や兄弟などランカスター側についた人物たち)
しかしながらヨーク公と一緒に捕らわれて処刑させた
父親のソーズベリー伯は登場しません
そもそもヨーク公が捕えられ処刑される設定が変わっているので
登場する機会を失ったのかもしれませんが
設定が変わった事でウォリック伯の怒りの源泉や
マーチ伯=エドワード4世との対立軸も不透明に見えてしまうのが残念
(妃の取り方だけがクローズアップされてます)
ウォリック伯の兵でヘンリー6世軍を撃破した事にされている為
エドワード4世は恩知らずで浅はかな王として描かれていますが
実際は功績の多い王なので扱われ方がちょっと残念でした

ランカスター朝の終焉とヨーク朝の成立

ランカスター朝は王に力がないと国が乱れるから
力ある者が継承順位を飛び越えて禅譲させる事で設立しました
という事でランカスター朝の王も力がなくれば
正統な王位継承順位にたち戻り王位を帰してもらう
こうしたロジックで成立したのがヨーク朝です
言わばプランタジネットmk3王朝です
生後9ヶ月で王となったヘンリー6世は政務が執れず
補佐するヘンリー5世の兄弟vsその叔父達の政争となりました
この様に国内が割れた中で
イングランド軍はフランスで戦っていたわけです
 主戦派は主にヘンリー5世の弟たちと新興貴族
 休戦派は主にヘンリー4世の兄弟と既得権益者
ヘンリー5世の弟たちは兄である前王の意思を引き継ぎ
新興勢力の貴族たちは新たな土地を求めてフランスで戦い続け
国内の既得権益者たちはその税負担に嫌悪感を抱き続けます
これが国内が二分されていった理由です
バランスの転機は摂政ベッドフォード公ジョンが心労で倒れた頃
更に弟のハンフリーが後を継ぎますが政争は混迷
次第に国内主流の休戦派が有利になっていき
フランスに極めて有利な条件で強引に講和してしまいました
その結果として既得権益者と新興貴族との争いが再開するという
ヘンリー4世時代の国内問題へ逆戻りするわけです
ただし最大の違いがあるとすれば
休戦派への怒りというパラメーターで主戦派が団結していた事
この事が劣勢であったはずのヨーク派の原動力となり
ランカスター派に勝利してヨーク朝が成立しました
なおここでも書いた通り後世においてこの一連の争いは
ランカスター派(赤薔薇)とヨーク派(白薔薇)の争いとされますが
中世によくある既得権益と新興勢力の争いに過ぎないと思います
(ここではフランス戦の休戦派と主戦派)

嘆きの王冠・ヘンリー6世前編

BBC嘆きの王冠シリーズ
後半のトップバッターは薔薇戦争期のヘンリー6世前編
ヘンリー6世前後編とリチャード3世と合わせて
リチャード3世三部作としているようです
ここで気を付けなれればならないのは
シェークスピア原作とはかなり変わっている点があり
 良い言い方では分かりやすくする為
 悪い言い方ではコストを抑える為
複数の人物の行いを一人に集約して物語を作り変えています
例えば真っ先に変だなと気づくのが以下の人物
 ヘンリー5世の弟ジョンとハンフリーがハンフリー一人に
 サフォーク公の言動がサマセット公の悪事に集約
一応サフォーク公ウィリアムドゥラポールは
作中に登場はするものの殆ど空気状態でした
王妃マーガレットを連れてきたり
フランスとの悪条件での不利な講和など
イングランドの悪事役はサマセット公に押し付けられてます
そしてヘンリー4世で出てたジョンは登場すらしませんし
30歳前後のハンフリーは60過ぎの爺さんみたいな状態で登場
例えるならば石田三成が登場せずに
大野治長が関ケ原と大阪の陣を仕切るような感じです
真田親子の歴史を一人の歴史に描くに等しい雑な仕業ですが
それでも登場人物の相関を分かりやすくしてくれてると思い
がんばって最後まで見ました
原作の冒頭部分が随分と端折られているため
登場人物の相関関係が非常に分かり難いのですが
ヨーク公とサマセット公が赤白の薔薇を積むシーンから始まり
薔薇戦争のイメージ付けから気分は盛り上がって行きます
但しマーガレットは黒人として登場し
火あぶりの刑で処せられたジャンヌダルクの役柄と
終始被さられているので
この辺りも気にしないようにしなければなりません
原作を再現していないという点に注意するほかは
物語としては楽しめる作品です

ランカスター朝が持ち合わせた問題

前回の通り
良い言い方では禅譲となりますが
悪い言い方では簒奪する形で王位を得たランカスター朝は
この為に生じた国内問題と向き合う事を運命付けられます
まず武力で奪った王位は武力で奪われても文句を言えない事
そして既得権益者と新興勢力とが同居する形で
国内統治をしなければならない不安定さが同居するという事
しかもこの対立勢力が拮抗している場合
争事は長引く傾向にあるのが歴史上の流れです
つまりランカスター朝は成立した経緯から
こうしたふたつの大問題を持ち合わせていました
最初の問題については
相続権を持つクレランス公の女系相続者と
ヨーク家男性との子を幽閉してその弟を処刑
残った子は無爵位としました
この子が後のヨーク公リチャードとなります
二つ目の問題については
王となったヘンリー4世は国内の安定化を図り
多数派である既得権益者を受け入れる方針を取りました
そうした事でクーデターに加担した勢力の不満と
元から不満を持っている勢力が結託して反乱が生じ
ヘンリー4世治世はこうした反乱の鎮圧に明け暮れます
ただ幸か不幸か
この経験がヘンリー5世の能力に大きく影響を与えていく訳です
こうして国内の反乱を終息せて定の成果を収めたヘンリー5世は
国内の不満を反らす目的からフランスへ侵攻する事となります

嘆きの王冠・ヘンリー5世

BBCの嘆きの王冠シリーズの真ん中に位置するのは
英国史上最強かつ最高の王と称えられるヘンリー5世
エースで4番の活躍を見せ付け
長年の宿敵であったフランスを屈して首都パリを掌握
次のフランス王の確約を取り付けたイングランド王でした
そうした過程が映像化されており
シャークスピア史劇の和訳文庫本との違いとして
クライマックスのキャサリン妃を口説くシーンにて
むさ苦しさやたどたどしさが薄れ
流暢な会話シーンとして描かれています

ランカスター朝の成立

イングランドではノルマンコンクェスト以降
征服したノルマン朝から女系を経ながらも
今に繋がる王朝を維持していますが
シャイクスピア史劇で表現されている時代は
ノルマン朝の次のプランタジネット朝の一部
ランカスター朝の時代を中心に描かれています
一部というのはプランタジネット一家の中の
ある一族がランカスター家を名乗るからです
まず百年戦争を引き起こしたエドワード3世の時代
彼は王を支える一族としての有力貴族ポジションを
自分の息子たちに用意しました
これが公爵家といわれるものです
 長男は王太子エドワード(ブラックプリンス)
 次男がクラレンス公爵ライオネル
 三男がランカスター公爵ジョン
 四男がヨーク公爵エドマンド
 末子がグロスター公爵トマス
日本でいう江戸時代の御三家みたいなものです
男系の直系王位が途絶えた時に生じる
王位継承権の順位もこの中で決められました
そもそもエドワード3世自身が
女系の継承権を以って百年戦争を引き起こしたので
身内での混乱を防ぐ意味があったのかもしれません
ところがここで問題が起こります
まず王太子であるブラックプリンスが父よりも先に他界
エドワード3世の没後はブラックプリンスの子
リチャード2世が王位を継承し
公爵位の叔父たちが補佐する形で政治が執られます
ここまでは想定の範囲内の出来事でしたが
次男クラレンス公爵家が最初に男系が途絶え
四男のヨーク公の家系男性と婚姻を結び家系を繋ぎました
ここで相続者となる生まれてくる子は
ブラックプリンスの家系が途絶えた場合に
最も高い王位継承権が得られる事となります
ところが実際には国内の混乱からクーデターに近い方法で
ランカスター家のヘンリー4世が王位を継ぐ事となり
ランカスター朝が誕生しました
これが後々生じる問題に根付いていきます

嘆きの王冠・ヘンリー4世後編

BBCのヘンリー4世後編では
ヘンリー4世崩御のラストシーンにて
新たにヘンリー5世が誕生して幕が閉じられますが
その直前に
ヘンリー5世が王冠へ語り掛けるシーンがあります
この時ヘンリー5世はこれまでの行いを改め
新王として生まれ変わります
埋もれていた感情や性格が表に出るという点では
ノベルゲームでいうところのイベントCGに相当する部分です
嘆きの王冠シリーズの中で
割と薄汚いシーンが多いヘンリー3世前後編ですが
他のタイトルが王侯貴族のやりとりが殆どの中で
このタイトルだけは
庶民の表現にフォーカスした描写が多いタイトルと言えます
(薔薇戦争の伏線も多く仕込まれています)


ウォリック伯

ウォリック伯として有名なのは
薔薇戦争時代のリチャードネヴィル
所謂キングメーカーと言われた人物です
シェークスピア史劇の中でも
ネヴィル家の一族は
ウォリック伯かソーズベリー伯として登場し
有力貴族の一面を覗かせています
取り分け史劇の中では
ノーサンバラント伯かウォリック伯のどちらかを
キングメーカーとして位置づけ
王が王位を得たのちは恩賞に不満を持ち
反乱を起こす反逆者として描かれます
こうした繰り返す歴史の流れを
キャラシートに当てはめたのが史劇と言えます

嘆きの王冠・ヘンリー4世前編

BBCの嘆きの王冠の二番手は
ヘンリー4世のpart1です
このヘンリー4世は前後2巻にわかれていますが
実際にはヘンリー5世の王太子時代を描いており
合わせてヘンリー5世の三部作と言える内容です
作中では前作で王位禅譲して終わりましたが
この作品ではヘンリー4世晩年からのスタートです
クーデターに近い形で王位を得たヘンリー4世の治世は
内乱に明け暮れた時代で
そういう背景もあってかドイツ騎士団領へ援軍を送る等
キリスト教と接近した王でした
(作品では触れられない)
作中のクライマックスは
ノーサンバラント伯の息子と(後の)ヘンリー5世との対決
酒場のむさ苦しいシーンが多い中
軽くスぺクタル風に演じられるこのシーンが
後のヘンリー5世を暗示させるシーンとなっていす

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